梅田望夫さんの「iPadがやってきたから、もう一度ウェブの話をしよう」を週末に読み終えました。
産経新聞に連載されていたものをまとめたモノなので、一貫したストーリーという訳ではないが、今、世界で起ころうとしている事が解りやすく書いてあって為になった。
ちょっと残念だったのは、本著がコンテンツアプリとして出版された事。
最初に購入したときに書いたブログでもふれましたが、iBookやKindleといったリーダー用のコンテンツとしてではなく、リーダーと本が一体となったiphone(ipad)アプリとして作られ、販売されている。
ページをめくって本を読むというだけならばどっちでも大して変わらないのかも知れないが、気に行った箇所にラインを付けたり、コメントを書き込んだり、しおりを付けたりという事が出来ないのは残念である。
そういう箇所が随所にあって、後で引用したいなと思う事が多かっただけによけい残念だ。
ibookやKindleといったリーダーソフトにある、ある程度の完成度の機能を付ければ良いという話でもないと思う。
この世界、ものすごいスピードで進化している。ついていくだけでも大変だ。他には無い良い機能もあるかもしれないが、他にある良い機能が無い、あるいは他の良い機能のものとつながらない。読者の立場で考えれば、読んだ後、それが良い物であればあるほど、次のアクションが出る。次のアクションが引用するのか、紹介するのか、他の人とディスカッションするのか、それは多様で、この機能さえあれば良いというものでは無いと思う。
いろいろ著作権の問題とか、利権の問題とか、業界維持の問題とかあるのでしょうが、是非、モチはモチ屋に任せて、良いコンテンツ作りに宣伝してもらうのが良いなと、一利用者として思います。
(追記)
このブログの前にこの本についての記事を書いたとばっかり思ったのですが、それは別のブログでした。
なんだか解らないかもしれないなと、ちょっと解説を追加します。
梅田望夫さんは、Web2.0などでも話題になったWeb進化論の著者で、シリコンバレーに本拠地を置いてIT関係の活動をされている方です。
今回、表題の本を出したのですが、紙の本は出さずに、電子書籍だけの出版という事でした。iphone用、ipad用、それぞれ450円とお手頃の価格。
冒頭にあるように産経新聞に連載されていた記事がベースになっていますが、巻頭おまけとして、有名なプログラマーである中島聡さんとの往復書簡という形の対談が載っています。
今、時代をリードしているアップルとGoogleの思想の違いなどを話しながら、これまでのドッグイヤー100年(実際の14年)とこれからのドッグイヤー100年を対談しています。
初めまして。
カナダに住んでます、papricaと言います。Wordpressの人気記事から飛んできましたー。私もマック派で、iPod/iPhone/iPad関連の記事にはいつもとても興味があります。
いろんなものが「デジタル化」されてしまい、手に取って本を読むということも少しずつ消え去る傾向にあるのでしょうか。それも寂しい。おっしゃる通り、大切なところに線を引いたり、付箋をつけたりができないのも、不便です。
私も「良いコンテンツ作り」に今後期待しています!
読んでいただいてありがとうございます。
電子書籍関連は期待している分野ですが、日本ではいろいろと難しい利権だとか業界防衛、はたまた国家防衛だとかがからんで迷走気味という感じです。カナダではどうですか?米国ではKindle先行で本の方はけっこう普及していると聞いていますが、雑誌、新聞は良いニュースも悪いニュースも聞こえてきています。
Papricaさん
今、Papricaさんのブログを拝見させていただきました。
楽しいブログで、是非、購読させていただきたいと思います。
別のブログ http://wp.me/pNgNd-a0 でも書いたのですが、ビクトリアは私にとっても特別な場所です。学生時代にトロントに行く途中に1週間ほどしか滞在していない場所ですが、とても気に入って、帰国してから親に「引退したら絶対にビクトリア島に住んで」としつこく迫ったのを覚えています。ヨットで太平洋を横断したご夫婦もまだビクトリアにいるのかな?
我が家には来月に1歳になるノーリッチテリアがいます。おたくのGus君と良く似ています。
これからもよろしくお願いします。
早速、ブログに来て頂いたようで、ありがとうございます!嬉しいです。
カナダでは、まだまだ「書籍」の力は強いです。本や雑誌の値段は日本よりも高いかも。iPadが紹介されたときには「デジタル本」に関するニュースでずいぶん盛り上がりましたが、一般人にまで普及するのには、まだすこし時間がかかりそうです。
ビクトリア、いらっしゃったのですねー!ビクトリアも人口がじゃんじゃん増えて、どこもかしこも「開発/開拓」が進んでいるようで、もうやめようよ、と叫びたくなります。が、まだまだ緑は多いし、バンクーバーなどの大きな街と比べると、のんびりとしたいいところです。太平洋横断のご夫婦のことは、知りませんねー。
ノーリッチテリアですか!かっわいいなあ〜。そうそう、子犬のときはとくに、ノーリッチとボーダーテリアは似てますよね。
こちらこそ、どうぞよろしくお願いします!