ITを駆使していろいろと身の回りの事を便利にする為には多様な能力が必要だ。
まず、理屈(Unerlying Logic)が解っていなければいけない。HTMLに始まって、RSS、MPEG、ありとあらゆるしくみやスタンダード、本流と亜流の存在、歴史、相性が悪い理由などが解っていなければならない。最近はあまり気にしなくて良くなった傾向があるが、macとwindowsの理念の違いみたいな事も解っていなければならない。
選んだ方法が今後成長していく方向と同じでなければならず、そうでなければ、直ぐにダメになってしまう。
そのうえで、目的の事を実現するアプリなりガジェットを持っていなければならない。あるいは簡単に見つける手段を知っていなければならない。そのアプリに設定可能なオプションも解っていなければならない。そもそも、そういうオプションは「あるはずだ」という推察が出来なければだめだ。これが出来ないと、目的の事を直接的に出来るソフトに出会うしか無いが、理屈が解っていれば、いくつかの組み合わせで最適な方法で解決出来る。
そのうえで、これが一番重要だと思うが、倫理観(コンプライアンス)がなければならない。技術的には上記の二つがそなわっていればデジタルコンテンツは何でも可能だが、違法性があるか、プライバシー問題を引き起こしかねないか、人に迷惑がかかる恐れが無いか、人の道に反していないか、などが行動の判断基準にあって、やる事/やらない事の判断が出来ないといけない。
更に、一人で便利になるなどというのは社会活動の中ではあまり無く、他人とともに新しい方法に変えなければ意味が無く、したがって、周りの人への影響力も重要な要素だ。良さが相手の腹に落ちる方法で伝えられなければ、相手は今の慣れた方法から苦労してまではやり方を変えない。
これらが備わって、かつ、スピーディーに出来なければ、便利とは言えない。一晩もかかって悪戦苦闘しているのでは「便利」という言葉は使われないだろう。iphone、ipadの世界であれば、出先でこれが出来なければならず、さらに条件は厳しくなる。
ささっと便利にいろいろな事が出来るようになるのも楽ではないのである。
スマートフォンを使い倒すにはスマートパーソンにならなければという事か。
こうありたいと、日々勉強・鍛錬をしたいと思う。