iPadが出たとき、Appleのデザイナーのジョニー アイブが「iPadは消える」と言ったのがすごく印象に残っている。
iPadのデザインにあたって、表面いっぱいにスクリーンを配置し、ボタンがひとつだけ。
これによって、スプリングボードからアプリをタッチした瞬間からiPadという存在は全く無くなりそのアプリだけの世界になる、という事を意図してのデザインだと言う訳だ。
まさに、ディーター ラムスの良いデザイン10か条の中の「良いデザインはでしゃばらない:Good design is unobtrusive.」だ。
考えてみるとiphoneも同じだ。電源を入れずにポケットに入れている間はiphoneだが、アプリを起動した瞬間にiphoneを意識する事は全く無くなる。
へー ですよね。
で、今回は、もうすぐ出るiOS5を紹介した冒頭のビデオを見て、「iOS5は一日を長くする」という印象をうけました。
フルスクリーンアプリを5本指で切り替えたり、Notification Center を降ろして飛び込んで来た情報を処理したりと、すごい短い時間で沢山の事が処理出来るようになる気がします。
単純に目前の仕事の生産性が上がるというのではなく、他人とのコラボレーションを同時並行で行って行くというスピード感。
確かに、今のiphoneやiPadでも似た様な事が出来るのですが、相手からのコンタクトがあるといちいち割り込まれて、自分のやっている仕事が中断される。(電話ほどひどくはありませんがね)そういう意味ではNotification Center が一番スゴイのかもしれませんね。自分のペースで仕事が進められる。
iPadの登場で新幹線での移動時間に多くの仕事を処理出来る様になったと感動していましたが、iOS5が出てくると、更に、東京ー大阪間の時間に、東京ー福岡間くらいの量の仕事がこなせちゃうんじゃないかなと。
待ち遠しいですね。
(実は、手元に遊んでいるiPod Touchがあるので、それにiOS5ベータを入れてチョコチョコ遊んではいます。まだベータなので品質はまだまだだし実装されていないものもありますが、夢を膨らませるには充分な感じです)