Google+が快進撃の勢いとの報道が目立つ。
まだ限定された人たちだけにしか使えないようになっているのだから加入アカウント数の増加傾向でその是非を語るのはちょっと違うのかもしれないなとも思うが (ザッカ―バーグ自身もアカウント数で規模を計っても意味が無いと言っていますよね)、Facebook、Twitterの牙城っていう感じだったSNSに風雲児が登場という事は間違いないのかなと思います。
私も使ってみてまず感じた印象は、Google+は後発という事も有り、SNSの在り方について充分検討されたデザインになっているなと言う事です。
マーケットの反響に応じていろいろと拡張してきたfacebookとはきっと全体の構造やポリシーがすっきりしているのだと思います。
特にサークル、ハドル という考え方は実社会のコミュニティーのあり方を実にうまくSNSに整理して乗せているなと感心します。
また、Google+のUIから想像するに、HTML5・CSS3などの新スタンダードの機能をふんだんに使っているように思えます。(違うかもしれませんが)
現時点ではfacebookに沢山仲間がいるので、私としてはどうしても日々のアクティビティーはfacebook中心で、google+は実験、研究、情報収集といった色合いが濃くなっちゃっていますが、それでもGoogle+に日々新しい機能が追加されたり、発見したりするたびに、冒頭のイメージのような印象を持ってしまいます。
■まずは中からじわじわ
私がGoogle+に興味を持っているからというせいも大きいかと思いますが、facebookという媒体を使ってGoogle+の事が多く語られています。まるでfacebookを使ってgoogle+の情報共有をしている感じです。
このまま行くとfacebookの中のコンテンツの少なからぬ割合がGoogle+関連という事になってしまうのではと思ったりします。
また、Google+そのもののトピックスでは無くても、Googleの他のサービス(Youtubeなども含めて)がfacebookのコンテンツの構成要素になっている事も多いので、そういう意味でも器はFacebookで、中身はGoogle関連という感じになっていくかなという匂いがします。
■次は外から
Google+にはStartG+などのアクセサリーがあってGoogle+の投稿を共有する時についでにfacebookやTwitterにもシェアする事が出来るようになっています。これらの機能の中には残念ながらChromeだけで出来るというものも少なくないようですが、facebookを引き続き使うけど、入力や閲覧はGoogle+を使うなどというパターンの人も増えてくるのではと思います。
■最後に機能拡張のスピード
facebookも、自身、及びサードパーティからどんどんと新しい機能が追加されて来ますが、Google+のそれは、すでにGoogleがずっと前からサービスしていてポピュラーになっているものを利用しているように見られます。
Notification機能はRSS機能を使う、写真の管理はPicasaを使う、スマホ連携はandroidのネイティブ機能を使う、など、facebookであれば新たに開発しなければならないものがGoogle+だとすでに普及済みの機能を活用出来るという感じです。
これはこれからの機能強化競争のスピードに大きく影響してくるのではと思います。
GoogleはGoogle+とGoogle Appsを将来統合する事により、コンシューマのfacebookと企業のSaleforceの両方のマーケットをねらっているというアナリストもいるようで、私もあり得る話かなと思います。
結果として冒頭の図のように、気が付いてみるとfacebookは相変わらず多くのアカウントを確保し、多くのトランザクションがそこで起きているが、実際には薄皮まんじゅうみたいになっちゃうという事もあり得るのでは、と感じます。
あくまでも素人の戯言ですが。
どちらかというとGoogle+寄りの話になってしまいましたが、SNSの世界で大きな何かが起きようとしているのは間違いないと思います。
まあ、当面は私はお友達の多いfacebookを生活では使い続けることになるとは思いますが。