Google I/Oの発表からさほど時間が経つことなく、日本でもAndroid wear対応のデバイスが手に入るようになったので早速注文して使ってみました。
Google Playから早速注文してみると、どうやら香港から出荷されているらしく、7月4日に注文してほどなくたった7月7日にはもう家に届いていました。
まだまだ、たったの2週間程度なので、 First impressionという感じで受け取ってください。
1. Android 4.3以上のスマートフォンでないとつながらない。
まあ、理解出来ない事はありませんが、残念ながらiphoneと違って 今持っているAndroidスマートフォンのバージョンを上げる事は大抵は出来ないので、結局新しいスマートフォンに機種変更せざるを得ないという悲しい現実に直面します。聞くところによると、Nexusはその辺はわりとバージョンを上げられる様になっているみたいですが。
2. Androidスマートフォンの子機?
Bluetoothヘッドセットなどと同じ、Androidスマートフォンのリモートディスプレー、リモート入力装置と考えた方が妥当な様な気がします。
スマートフォンアプリの通知機能が Watchにカードとして表示されるって感じですね。
Android wearアプリをいろいろとインストールしていますが、どちらかというとスマートフォン側に入れて、スマートフォン側で動いているって感じが強いです。
3. スマートフォンが必須
スマートフォンとAndroid wearデバイスはBluetoothで接続されるので、基本的には至近距離にスマートフォンが無い事には残念な話しになってしまいます。
わかってはいますが、何となく ウェアラブルデバイスなのに、結局 ウェアラブルじゃないデバイスも常に持ち歩いていないといけないというのはちょっと違和感です。
外出時とか職場とかではスマートフォンをポケットに常時入れていたり、カバンの中に入れておくというのはそれほど問題ないのですが、我家に戻って半ズボンにTシャツとかになっている時にポケットに忘れずにスマートフォンを入れるというのはちょっと煩わしいかな。
4.すでにかなりのAndroid wearアプリが出ています。
単純な物が多いし、同じ様な機能のものが重複してありますが、それでも200以上のアプリがGoogle Playですでにリストアップされており、勢いを感じます。
私がとりあえず入れてみたのはこんなアプリ(アプリ名称はプログラム名とは違います)
■Watch face:時計の文字盤をいろいろなバラエティーに富んだものに変えられます。
■Hue: ご存知 PhilipsのHueのon/offが出来る。これはかなり便利です。
■Unlock : WatchがAndroidスマートフォンのログインのトークンになる。これ、凄い便利。
Watchをしていれば、スマートフォンを使い始める時にパスワードを入れる必要が無く、Watchから離れたところだと通常通りのパスワード要求になるというもの。
■Evernote:音声入力したメモをEvernoteに格納したり、Evernoteの中身を見れる。これも凄い便利。
買物のメモを音声で入れておいて、後からジオフェンスで特定の場所に付いたらメモカードがWatchに表示されるように出来ます。私の得意のデモは「牛乳3本」
■Google Map: 「東京駅に行きたい」とか言うだけでナビがスマートフォン側で起動され、要所要所でWatchに「左曲がれ」とか出て来ます。間違った方向に行くとWatchがバイブして教えてくれます。
■IFTTT: あの「If This Then That」のIFTTTがAndroid wear対応です。もうなんでも出来ちゃうって事ですよね。 Watchをタップしたら、というトリガー と、 何かをWatchに通知、というAction 両方出来ます。
■Golf Assistant: 専用機で売られているものと同じ様な機能をスマートフォンとWatchの両方を使って実現。あらかじめクラブ毎の自分の飛距離を入れておくと 何番で打てばいいか教えてくれます。
今のところ、ちょっとバギーですぐに異常終了しちゃうのはご愛嬌ですかね。
■電卓: 想像通りの機能です。
■カメラ: スマートフォンのカメラの画像をWatchで見れて、さらにシャッターを押せます。セルフィーに便利
■スピード計: 自分の移動速度が表示される。歩いている時や、電車に乗っている時などに楽しむ程度ですかね。
■Lockitron: 知る人は知るKickstarterで出てたスマートフォンでドアのlock/unlock出来るやつが、Watchでも出来るようになっています。大変残念ながら、私のところにはKickstarterでいまだゴタゴタしていて 物が届いていません。
5. かなり強力だと思います。
現在出ているLGとサムスンのハードウェアはまあ、早いのがとりえ、という感じですが、これからどんどんと高機能、多機能、ファッショナブルなど、いろいろなものが出てくるでしょうから、ハードウェアの話しはおいておきますが、Android Wearはかなり強力な存在になると思います。
ちょうど7月8日に Android wearの開発者向けセミナーを聞いて、考え方を教わった関係もありますが、単純に手にはめるスマートフォンという位置付けではなく、ちょっとした新しいパラダイムのはじまりという感じです。
6. 「腕時計」にこだわる?
当面はWearableの中でも腕に付けて使う腕時計型がいろいろと出て来そうですね。
「腕時計型」というのでどうしても腕時計の様に手の甲の側にディスプレーがある事になりますが、これが結構不自然な感じがします。(腕時計で時間を見る様に自然な動作で見れるのが前提なのでしょうから逆説的な話しかもしれませんが)
ディスプレーを見るのに腕をひねる動作をするっていうのはちょっと余計じゃないかなと思います。将来は 女性が付ける様に内側にもディスプレーがあったり、全周にディスプレーがあるのが主流になるのでは、という感じがしました。
(スマートフォン」やiphoneも「フォン」と名前に着けることにより、携帯電話の延長という使い方を初期段階では狙っていたと思いますが、今や通話機能というのは「一つのアプリ」と常識が変わって来ましたよね)
7. Google Glassの疑似体験が出来る感じ
Google Glassは残念ながら まだ 日本で手に入れる事や使う事が出来ないですが、この Android wearのデバイスで ほぼ Google Glassチックなアプリの体験が出来ると思います。
8.なんだかんだ言って、クラウドのパワーって事になりますね。
WatchがつながっているのはAndroid スマートフォンではありますが、Watchに音声入力したメモが Evernote経由で iphoneのEvernoteに表示されたり、予定表に入ったりするのは みんな クラウドだからですよね。
9. それでも Appleの iWatch(仮称?)を待ちわびています。
AppleのiWatchが出てくるまでの間、せいぜい Android wearで私自身がパラダイムシフトしておきますわ。