マーケットセグメントをズラす?

標準

iPad mini出ましたね。
私は予約開始直後を待ち構えて予約したのですが、何をトチ狂ったか、勢いで必要もないのにレーザー刻印を頼んでしまったため、11月12日まで、mini用のフロ蓋だけ眺めて過ごす事になってしまいました。

個人的にはappleはminiを新たな3番目のマーケットと位置付けるため、ネーミングはiphoneでもipadでも無い、新しい i xxxxになるのではと思ったのですが、出て来たものはiPad mini. メッセージも「凝縮されたiPad」.


考えてみれば、3〜4インチクラスのタッチベースのスマートフォンはappleが「電話を再定義」した事によって出来た新たなマーケット、9〜10インチクラスのタッチベースのタブレットもappleがipadを出す事によって新たに創造されたマーケット。

しかし、7インチクラスのタッチデバイスはすでにgoogle, amazonなどによってすでに作られたマーケットへの後発参入です。

通常であればスペックや価格の優位性で参入するのがパターンなのでしょうが、appleはそれはやっていないようです。

で、私が思ったのは既にある7インチクラスのマーケットそのものをちょっとズラすと言う作戦に出たのではないでしょうか。

プレゼンでも7インチと7.9インチの差はすごく大きいと盛んにフィル シラーが力説していましたが、その面積の差以上に言いたかったのは、他社が今まで位置付けていた7インチクラスのマーケットの場所を「大きい画面のスマートフォン」から「小さなタブレット」にずらしたかったのでは、と思います。

スマートフォンを大きくしたら7インチと言うのはなかなかいいサイズかもしれないけど、タブレットをハンドリングし易く縮める設計をしたらあのminiのサイズに至るんですよ、と。

それによって、miniには発売当日から豊富なmini用のアプリ(ipad専用アプリ)があるけど、他社のものはスマートフォン用のアプリ(大画面を活かしていない)しかありませんね、と。

これが成功すると第三のマーケットの中心位置は今までの7インチの場所から少しズレて、今後はminiのスペックに対して良いだの悪いだのという議論になる。現存の7インチクラスのタブレットは一気に「ちょっと物足りないタブレット」に転落するという構図です。

価格帯もそういう意味では、「今まであった7インチクラスのマーケット」の価格帯にあわせず、ちょっと安いタブレットという価格に。

Appleが本当にそういう戦略でやったのかは知る由もありませんし、たとえそうしたとして、それが成功するかどうかはわかりませんが、個人的には納得しちゃっています。

で、Miniを使ってみてどうかなというと、そこそこOKです、という感じですね。

世間で騒がれているほどRetinaでないという事は気にならないのは、もう老眼が進んでいる私だけなのでしょうかね。iPadで見えている画像がそのまま小さく表示されているので、逆になんとなく高精細に見える気すらします。

片手持ちについてはそれなりに不便無く片手持ち出来ますが、純正のフロ蓋を付けると、ちょっと戸惑っています。両手持ちのiPadでの蓋を開ける動作と同じでは何度も持ち替える感じでちょっとスマートではありません。でも、miniは、iPadとかたちは似ているけど、別物なんだと思って別のハンドリング方法になれればきっと問題無くなるんでしょうね。

iOS6から新たに加わったと言われている iPadを握る為にタッチ画面に触れている指は無視するという機能はなにげに便利です。

構想ではiPadは会社に置きっぱなしにして、日々持ち歩くのはminiにしようと考えていたのですが、今のところはやはりiPadで見たいなというものが結構有り、結局両方持ち歩いている感じです。

本はKindleが日本で立ち上がったのに加えて、紀伊国屋のKinoppyもあるので、書籍はそこそこ有り、電車の中での読書はiPadより格段にいい感じです。

facebookやFlipboardなどのアプリケーションが何気にちょうど良いサイズに感じられます。

横持ちというよりは縦持ちが一番多いかなという感じで、同じiPadアプリを使っていても、横使いが中心のiPadとは違う景色のような気がします。

いずれにしても善し悪しの評価は少し生活で使って慣れてから、なんでしょうね。

コメントを残す