ipad用のSDKのゴールドマスターシーズが今日出ました。
いよいよ4月3日のリリースに向けて準備万端という感じですかね。
iphoneのSDKの時にもありましたが、ipad用のSDKにも、HIG(ヒューマン インターフェース ガイドライン)というドキュメントが付いてきます。
私はこのHIGは、開発思想や操作性をどういう考え方で設計すれば良いのかが解るので、必ず読むようにしています。(開発者によっては好きにさせてくれという人もいるとは思いますが)
ipad用のHIGは一部iphoneと共通するところもあるのでそう大きなボリュームではありませんが20カ条ほどのガイドラインが付いています。
その中で、「Ask people to save only when necessary」というセクションがあります。
今までのパソコンのソフトウェアの概念では画面上で作業した内容は操作する人がメニューから「保存」を選んで明示的に行うのがいわば当たり前になっていました。
しかし、考えてみると、このブログを動かしているWordPressも、Google Docなども、基本的には「保存」は自動的に行われていて、操作によってSaveをする事は無くなっています。iphoneなどのアプリケーションでも同じですよね。
当たり前が、ひとつ変わっていくのかなと感じた瞬間でした。
余談ですが、iPad用のガイドラインの中で、「同じ画面に出来るだけ留まれ(Reduce full-screen transition)というのがあります。
iphoneの場合は画面が小さいので、操作の度に全画面が切り替わるように設計するのですが、(例えば、メールソフトなどはアカウントリスト画面、メールボックスリスト画面、メールリスト画面、メール本文とどんどん画面が切り替わります) ipadは画面が広いので、極力ベース画面は切り換えるなというガイドラインです。画面上には無い操作をする場合でもPopOverなどを使って同じ画面の上に小さなwindowがポップアップした感じの操作性にしなさいとの事です。
こうやって同じ画面のまま留まっている方が使っている人が安心出来るんだそうです。なるほどなと思いました。これから出てくるipad専用ソフトはこういった配慮がされて作られているんだろうなと思います。