先日、喫煙室の雑談で、iphoneの新OSであるiOS4,1の話題になった。メールのスレッド機能が使いづらいそうだ。
gmailでもスレッド機能はあるし、便利なことは沢山あるのになんでそんな事言うんだろうと少し話を聞いてみた。
iOS4.1の発表の時などJobsがスレッド対応と言ったときには会場で拍手がおきたくらいみんなが待ちこがれていた機能だと記憶しているが、どこが問題なのかなと思った。
聞いてみて、理由が解った。この人は、今までと違うことが問題のようだ。今までの方法で慣れているので、違った機能があるのは迷惑と言うことなのだ。
考えてみれば、クラウド系のサービスは利用者全員に新機能が自動的に突然適用される。
「新しい機能が追加されました」と、アナウンスも過去形だ。
アップルも似たようなもので、過去形では無いにしても、新しい機能そのものの説明をするのではなくて、「新しい機能を使った後の人生」 を表現してアピールする手法。
今までの人生を変えたくない人にとっては、余計な事って事になっちゃう。
そういうしていたら、先日、Googleが 「Gmailのスレッド機能を外すオプションを追加」というアナウンスをした。
英語ではConversation Viewという様だが、「そんなにいやなら、”昔に戻す”というオプションを用意しますよ」という事でしょうね。
Google Appsのブログでは、スレッドはCiantro(シラントロ、メキシコ料理に入っているコリアンダーみたいなやつで、パクチーみたいに嫌いな人が多いらしい)みたいなものなんだと言っている。
これから、これについていろいろと意見が出ると思いますが、確かに、無くす事によって不便さを気が付いてもらうことで良さを理解させる、という手法もアリなのかなと思いました。
少し周りの動向をモニターしていこうと思います。
ちなみに、私はスレッドになって、複数の人への問いかけの答えとか、一連のメールのやり取りが読みやすくなって助かっています。それでも、最初のころは戸惑いも結構あったのですが、「便利なんだ」と信じて取り組むことが大事じゃないでしょうかね。